見栄えのするキャライラストを描こう!【アドカレ2021 7日目】

イラスト アドベントカレンダー2021

この記事はデジクリアドベントカレンダー7日目の記事です。


はじめに

このブログでは、キャライラストの見栄えをよりよくする手法をいくつか描いていこうと思います。
11月には「絵を上手っぽく見せる講座」を行いましたが、今回はキャライラストに限定してみていきます。


ポーズの決め方

ポーズを決める際に大事なことは次の二つです。

①シルエットでどんなポーズかわかる

②緊張と緩和を意識する

詳しく説明していきます。

①シルエット

世の中にコンテンツが大量に増えている今、一つのコンテンツにかける時間は奪い合いになります。
そのため、絵もパッとみた一瞬で惹きつけないと細かいところまで見てもらえない可能性は高いです。
そこで重要なのがシルエットとなり、シルエットでどんなポーズかわかるようにすることは大切になります。

イラスト.png

左のイラストと右のイラストでは、ピースの位置のみ変えています。 左のイラストは、この絵の肝であるピースサインが体とかぶってしまっています。
右のイラストのようにピースの位置をずらし、シルエットを出すことでキャラクターがどんなポーズをとっているか瞬時にわかるようになります。

②緊張と緩和

まずはこちらのイラストを見てください。

らくがき4.png

どちらのイラストのほうが魅力的に見えるでしょうか?
おそらく右のイラストのほうが魅力的に見えるんじゃないかと思います。
右のイラストでは「緊張と緩和」を意識して描いています。

緊張と緩和は、力が入っていることと力が抜けていること(リラックスしていること)です。

今回のイラストは「力強さをアピールしたリラックスポーズ」をコンセプトとしています。 左のイラストではすべて緩和=リラックスしているため、コンセプトにそぐわないイラストになってしまっています。 一方、右のイラストでは肩はリラックスしつつ、腰に当てた手と握り拳といった力強さが出る部分は緊張=力が入っているようなポーズにしています。

らくがき6.png このように緊張と緩和をうまく用いることで、キャラクターをよりよく表現することができます。

コントラストによる視線誘導

次のイラストはこちらになります。 キャラデザ1103.png

グレースケールにするとこうなります。 キャラデザ1103.png

見た通り、足元から顔付近に近づくにつれて、暗→明のグラデーションができていることがわかります。
人間の視線は暗<明の部分に優先的に動きます
そのため、顔付近にかけて暗→明のグラデーションをいれると、このような全身絵でも顔を目立たせることができます。

さいごに

今回はキャライラストの見栄えをよくする手法を2つ紹介しました。
ほんとはもうちょっと書きたかったんですが、眠いので寝ます...。
これからもたくさんおえかきしちゃおう!


参考サイト

・CGWORLD.JP 連載 エイド宿題
シルエットについて書いてあります。
https://cgworld.jp/regular/202104-aidshukudai-30.html

・わかすぎものがたり CGアニメーター向け すぐに使えるメモ
緊張と緩和について書いてあります。
https://ryowaks.com/quicktips-tense-relax/