このブログはアドカレ2021の10日目の記事です。
はじめに
こんにちは!18期Movie, 3DCG班のりゅうせいです。 今回は「合成モードの種類」について少し解説していきたいと思います。 自分は合成モード1つ1つがどういうものか知らずに適当に1つ1ついい感じになるまで切り替えていたりしたことがあります....... なので今回はそういう経験を持つ人やこれからはじめてクリスタやAdobeなどに触る人は特に合成モードの原理を知ってもらってぜひ各々の作品を作るのに役立てていってほしいです。 ただし。このブログではあくまでも概要をつかめるように簡略して書いていきますのでちゃんと知りたい人はググってください(丸投げ)
合成モードの一覧
Photoshopの合成モードをそれぞれ5つの種類に分類してみました。 クリスタもほぼ同じような項目が並んでいると思います。 それでは1つずつ説明を加えていきます~
「暗くする」
- 比較(暗)→下レイヤと選択レイヤの色を比べて暗い方を採用して合成する。
- 乗算→下レイヤと選択レイヤの色をかけ合わせる。(=合成後は元より暗い色になる。)
- 焼き込みカラー→下レイヤの色を暗くする+コントラスを強くする+選択レイヤの色を合成する(=名前の通り銀塩写真の焼き込みと覚えればおk)
- 焼き込み(リニア)→下レイヤ暗くする+選択レイヤの色合成
- 減算→下レイヤの色と選択レイヤの色を引いて合成する。(=合成後は元より暗い色になる。)
- カラー比較(暗)→ほぼ比較(暗)と同じ。RGBの合計値の低い方が残る(=これを使うと例えば空を合成するときとかにめちゃ便利)
「明るくする」
- 比較(明)→下レイヤと選択レイヤの色を比較し明るい方を採用して合成する
- スクリーン→下レイヤの色を反転+選択レイヤの色をかけ合わせて合成(=もとより明るくなる)
- 覆い焼きカラー→下レイヤの色を明るくしてコントラストを弱くする(=色のメリハリ弱くなる)
- 覆い焼き(発光)→覆い焼きカラーの強化版
- 加算→下レイヤと選択レイヤの色を足し合わせる(=明るい色になる)
- 加算(発光)→加算の強化版
- カラー比較(明)→ほぼ比較(明)と同じ。RGBの合計値の高いほうが残る(古い紙に合成するときとかに便利!)
- 除算→選択レイヤが暗いほど下レイヤの色が明るくなり選択レイヤの色の反対の色相になる
「コントラストを変える」
- オーバーレイ→『スクリーン』×『乗算』【下レイヤを基準】(=明るいところはより明るく・暗いところはより暗く)
- ソフトライト→明るい色同士は覆い焼き・暗い色同士は焼き込みのようになる
- ハードライト→明るいところはスクリーン・暗いところは乗算の効果が適応【選択レイヤを基準】
- ビビッドライト→『覆い焼きカラー』×『焼き込みカラー』
- リニアライト→『加算』×『焼き込みリニア』
- ピンライト→『比較(明)』×『比較(暗)』
- ハードミックス→白・黒・赤・青・緑・黄・シアン・マゼンダの8色のみで表示される
「色の変化」
- 色相→下レイヤを選択レイヤの色相に変換
- 彩度→下レイヤを選択レイヤの彩度に変換
- カラー→下レイヤを選択レイヤの色相・彩度に変換
- 輝度→下レイヤを選択レイヤの輝度に変換
「比較」
- 差の絶対値→下レイヤと選択レイヤを比較して色味の強い方から弱い方を引く(=つまり同じ色どうしだと黒, 白を合成すると色が反転, 黒を合成したら何も変わらない ということですね!)
- 除外→差の絶対値の少しコントラスト落ちた版 ## まとめ ....はい。とりあえずすべてをざっと解説してみましたがいかがだったでしょうか? 一応自分で実際に白・灰・黒・R・G・Bの6色をそれぞれ合成した画像(季節外れが過ぎますね...)を並べてみました。 でもやっぱりこういうのは自分で実際に動かさないと理解できないものだと思うので、このブログを参考に実際にソフトで合成してみてください! ### 参考文献 ・ クリスタの合成モードを簡単な言葉で説明します!! ・ 知らなきゃ損する!レイヤーの合成モードって何?