この記事は デジクリアドベントカレンダー 24 日目 の記事です。
※注意※
今回のテーマは環境ホルモンにまつわる話ですが、生命科学的な話、いわゆる下ネタを含みます。
ご注意ください。
(これはいらすとやで見つけたマイクロプラスチックのイラストです。さすが天下のいらすとや、なんでもありますね)
みなさんこんばんは。副部長の山田です。
本日は12月24日、クリスマス・イブですね。
聖なる夜とも呼ばれており、正確には24日の日没から25日に変わるまでを指すそうです。
これには日没を日付の変わり目としているユダヤ暦が関係しており、クリスマス・イブは「クリスマスの前夜」ではなくて「当日の夜」ということになります。
普段何気なく過ごしている行事も、由来を調べてみると面白いですね。
ところで、聖なる夜といえば、性なる夜ですね(?)
世の中のカップルは楽しいひと時を過ごしていることでしょう。
性行為による生殖によって、やがて子が生まれる訳ですが、最近は少子化に始まり、不妊治療、無精子症といった出生に関する問題をよく耳にします。
ということで今回は、男性の精子数が減少していることに絡めて、環境ホルモンとプラスチックの話を少し書こうと思います。
例によって、時間、および文章構成を考える余裕がなかったため、クオリティは低いからそのつもりで。
まず、男性の精子数について。
1992年にCarlsenら[1]が発表した論文によると、過去50年間で精子濃度が42%も減少しているそうだ。
最近の研究でも、59.3%減少しているという結果が得られた[2]。
なぜ減っているのだろう? 原因の一つとして疑われているのが、環境ホルモンである。
環境ホルモンは、内分泌かく乱化学物質とも言います。
詳しくは、公益財団法人日本学校保健会のページ (
内分泌かく乱物質ってなんですか?)を見れば大体分かると思います。
ちょっと力尽きてしまったので雑に書きます。
この環境ホルモン、プラスチック製品 女性の思春期の低年齢化、精子の質の低下、胎児への悪影響
また、マイクロプラスチックの話は有名だと思う。 海に流れたプラスチックが細かくなり、海洋生物がそれを吸収し、人にたどり着く。
1週間にクレジットカード1枚分のプラスチックを摂取しているという話もある[4]。
じゃあプラスチックは完全に悪なのか? そうとは言い切れない。
環境省によるこちらのページ (環境省_「"環境ホルモン騒動"を検証する Part 1」) では、安井氏が以下のように述べています。
留意しなければならないことは、科学には「無罪」を立証することが極めて困難だ、という性格があることです。
これは消極的事実の証明、悪魔の証明ともいうらしい。
安全性を完全に示すことはとても難しい。
以下、知っておいた方がよさそうなキーワードを列挙する。
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Our Stolen Future(奪われし未来):1996年に出版されたTheo Colborn / シーア・コルボーン他による著書で、内分泌かく乱化学物質の問題が注目されるきっかけとなった。 当時の米国副大統領アル・ゴアが序文を寄せたことで話題を呼んだ。([3]EICの環境用語集による)
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ビスフェノールA:プラスチックの原料。食器などに使われている(いた?)。環境ホルモンの代表例としてよく名前が出てくる。
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フタル酸エステル:ビスフェノールAと一緒によく出てくる。
この記事を書くにあたって改めて調べたが、私も全容を把握しているわけではないので漏れがあるかもしれない。
他にも環境省がいろいろまとめているので、詳しく知りたい方は是非そちらをご覧ください。
最後に、これを読んだ方はおそらく陰謀論のように感じたかと思います。
本当に危険なのか? 実は安全なのか? 答えははっきりしません。
なんとも問題だらけで大変な世の中、地球がマズいと言われても我々個人が何をすればいいのか分かりませんが、これからの社会を担う世代として、思考を放棄することなく、なんとかやっていきましょう。
時間がない中で急遽生み出した記事なので誤字脱字があるかと思いますが、私は疲れ果てたのでここで終わりにします。
お読みいただきありがとうございました。
参考文献
- 平成9年度厚生省心身障害研究「不妊治療の在り方に関する研究」 "最近の精子数の減少に関する国内外文献調査"
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[1] Carlsen E, Giwercman A, Keiding N, Skakkebaek NE, "Evidence for decreasing quality of semen during past 50 years", British Medical Journal 305, pp.609-613, 1992.
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[2] Levine H, et al. "Temporal trends in sperm count: a systematic review and meta-regression analysis", Human Reproduction Update, Volume 23, Issue 6, pp.646-659, 2017.
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[4] 体内へのプラスチック摂取、1週間にクレジットカード1枚分 研究結果 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
- 万全な体調のための「脱プラスチック」のすすめ | 読書 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
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Oyster reproduction is affected by exposure to polystyrene microplastics | PNAS
- 環境問題☆人体むしばむプラスチック | しずく
2021年11月28日にNHKのBS1スペシャルで放送された、『それでもプラスチックは必要ですか? 「人体むしばむプラスチック」』の大体の内容が載っています。
0435:プラスチックの環境ホルモン問題|Fさん|note
ただ、↑ こちらの方が指摘しているように、番組の内容は若干バイアスがかかっているかもしれません。