コナン好きが気持ち悪いくらいこだわりを紹介します【アドカレ2020 12日目】

趣味 アドカレ2020

今日は専門的な事ではなく,私の趣味について語ろうと思います!!
実は私は根っからのコナン好きです.
しかも普通のコナン好きとは違い,設定資料とか映画のパンフレットなどを集めたり,アニメの演出の仕方や作画を吟味するという拗らせようです.
勿論原作も純粋に好きですが,上記のような事が相まって漫画<アニメという状況に陥っております.
今日はその中でも特に来年公開の劇場版「緋色の弾丸」の作画について込み入った話をしようかと思います!
「緋色の弾丸」は本来であれば今年公開予定でしたが,コロナの影響で来年に延期となりました.
数日前に劇場版の予告が新たに更新されたのですが,じっくり見ていくと結構違う所があるんです!

その前に劇場版コナンあるある

まず劇場版のコナンのBD用では必ずと言っていいほど映画公開用から修正が入ります.
例えば「ゼロの執行人」だと

修正前は歩道を走っていたRX-7がちゃんと道路を走っていたり,(これ以降上が修正前,下が修正後になります)


夜なのに昼間みたいに明るい天文台の映像がしっかり夜に修正されていたり,


映画公開用ではほぼのっぺらぼう状態の2人の顔が細かく描きこまれていたり,


真横からの口パクだったシーンがBD用では前からに描き直されていたり(多分口パクを分かりやすくする意図があったのでは?)

といった感じに意外と多くあるんです.
ただ,公開された中で最新作の「紺青の拳」に関しては確認できていないです.この年は元々の作画が例年と比較してもかなり良かったので多分大幅に修正するところがなかったんだと思います.
微々たる修正はあると思うんですが,大幅には変わっていない感じです.
その一方でBD修正でもミスが見逃される事は往々にしてあります
例えば「ベイカー街の亡霊」では
テキスト
通常時は諸星少年(画面左)の普通の髪型が

こんな感じで前髪が複製(おそらくセルの取り忘れ)されていたり,

「から紅の恋歌」では

よーく見ると,奥のトラックが交差点の信号機より奥を通過しています(どー見ても歩道を走っているとしか思えん).

一瞬なのであまり気づかないかもしれませんが,これも見落としの一つだったりします.
探し出すとマジでキリがないです…

さっそく本題

さあ,今年はどうなのかという事なのですが,予告の段階でがっつり修正が入っています.
多分コロナの延期で,修正する時間が余裕で持てたからなのですかね?
それではさっそく見ていきましょう!

(0:12)

冒頭12秒で既に修正が入っています.
テキスト

人の配置が若干違うのと,桜の花びらのCG追加,全体的なフィルタの追加が見受けられます.
修正後の方が,春の穏やかな雰囲気を出せている気がしますね.

(0:15)



人物の作画に関しては大きな修正は無い感じですが,背景のシャンデリアの描き直しと暗めのフィルタに差し替わっています.
個人的には修正後の方がシリアス感が伝わってきて好きですね.

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病院から出る煙の出方の修正や,背景奥の滑走路にフィルタがかかっていたり,手前には屋上駐車場らしきものが追加されていたり,結構変わっています.
修正前だと何となく平面的な感じなので,屋上駐車場を追加したのはナイスアイデアだと思います.

(0:19)



これは結構分かりやすいですね.
どちらも催眠ガスで意識が朦朧としている蘭を表現していますが,修正後の方がより朦朧としている感じがしますね.
修正前はどちらかと言うとつまらないダジャレを言われた時の呆れ顔に近い気がします.
これも良修正だと個人的には思います.

(0:24)


作画に大きな変化はありませんが,背景の微妙な変更と光の強さが若干違いますね.
修正前は強い光が当たっている感じで,修正後は若干弱い光に変わっているように見えます.
ただ個人的には修正前の方が光と影の対比が大きいので,緊迫感が感じられる気がします.

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大きな違いはありませんが,人が変わっていたりリニアモーターカーのドアが閉じた状態から開いた状態に変わっています.
これに関してはどちらでも問題は無いかなと思っています.

(0:27)



メアリーがホテルと思しき部屋で話しているシーンですね.
修正後は部屋の照明の色味がフィルタとして追加されています.
見比べないと分からないレベルですが,このフィルタがあるとないとでは印象が全く変わってきますね.

(0:29)



赤井秀一が,チョーカー型変声機をいじるシーンですが,首元の部分修正が若干入っています.
修正後の方がチョーカー型変声機があるというのが分かりやすくなっています.

(0:30)


これは一目瞭然ですね.
赤井秀一が「了解した」とイケボを発するシーンで,修正前は普通の作画ですが,修正後はなんとなんと…

青山原画になっているではありませんか!

青山原画って何?という方はネットで調べてみてください.
元々は入っていなかったけど,後から追加したものなのか?それとも予告では普通の作画で公開用では青山原画に差し替えてあったのか気になりますねえ!
ちなみにこういう事は以前もありました.
2003年公開の「迷宮の十字路」では予告のシーンが本編では原画に差し替わっているという事がありました!
それは「工藤新一,探偵さ」とかっこよく決めるシーンです.


予告ではアニメーターの方が描いたものですが,青山原画だと全然違いますね.
ただ個人的にはこのアニメーターの描くコナンキャラの作画は安定していて好きです.
というかどーでもいいかもしれないけど,2000~2003年あたりのコナンの作画と色彩が一番好きだった.
欲を言えばそろそろあの頃のデザインを意識したキャラクターデザイン及び色彩の変更を制作側に求めたい…
おっと,だいぶ話がそれてしまいました.
本題に戻しましょう…

(0:33)



赤井秀一が乗るマスタングのマフラーのシーンですが,構図が全く別のものになっています.
修正後の方が,ナンバーまで細かく描かれていますね.
また,修正前は寄り気味でしたが,修正後は若干遠目になっているので個人的にはこっちのほうが好きです.

(0:34)



マスタングが勢いよく発進するシーンですが,修正前と修正後では明らかに違いますね!
おそらく新たに描き直したものと思われます.
修正前はCGだったのが,修正後は手書きになっています.
最近車の手書きってかなり減りましたよね.CGの方が圧倒的に楽ですが,手書きは手書きで味があって好きなんですよね.
ちなみにですが,この修正前のシーンは実は「純黒の悪夢」から引っ張ってきたものなんですよ!

純黒の悪夢の時の画像も載せましたが,ほぼ一致してますね!
デジタル化する事で成せる技ってやつかもしれませんね(皮肉じゃないよ).
まあ昔から使いまわしってありますもん(シティーハンターの空港エンディングとか空港エンディングとか空港エンディングとか…)
意外とこういうのも見つけると面白かったりします.
皆さんもアニメを見ていて「あれ?このシーン見たことあるな?」となった時,実はそのシーンが昔の回の使いまわしを利用したって事があるかもしれません.

(0:35)



背景に若干手が加えられていますね.
修正前は世良達の乗るバイクが道路を逆走している感じですし,対向車はどこ走っているんだ?ってカオスな状況になっています.
これは絶対必要な修正ですね…

(0:37)



コナンの服が正装からパーカーに変わっていますね.
ただ,個人的には修正前の方が正装でビシッと決まっているのと,作画の線の強調具合が絶妙で好きなんですよね.

(0:42)



大きな違いはありませんが,モブキャラCGの追加とリニアの若干の修正が入っていますね.
一つ気になるのは,修正後はホーム柵が手前の部分は開いていますが,大丈夫なんでしょうか?
その点を除けば取り立てて気になるレベルではないですね.

(0:43)



FBI組が車に乗っているシーンですが,若干拡大されていますね.
見分けるポイントはキャメルの見切れ具合ですね.
なぜここが若干違うのか理由は分かりません…

(0:50)



分かりやすいのは背景が違う点ですが,実はコナンも地味~に描き直しているんですよね.
見分けるポイントは耳と、前髪の先の部分ですね.(この違い分かる人は多分殆どいないと思う…)

(0:51)



先程も言いましたが,ホテルの照明のフィルターが追加されています.
また,タブレットの人物の紹介文?みたいのがきっちりと書かれいますね.

(0:53)



コナンが麻酔銃を撃つシーンですが,修正後は倒れた衝撃でメガネがずれたのを再現していますね!
一見地味なシーンに思えますが,細かい所までこだわっているのが伝わってきます.

(1:02)



世良のバイクのシーンと同様,修正後は逆走していない状態になっています.

(1:07)



パソコンの画面でしょうか?
フィルターが掛けられているのと,男の人の身長が若干変わっていますね.
地味~な修正ですが,何か意味があるんでしょうね…

(1:13)



誤差レベルですが,博士と歩美が描き直されています.
修正前は歩美の目がびっくりしているのか?ってぐらい見開いていますが,修正後は普通になっていますね.

(1:28)


修正点ではないのですが,新しい予告ではこのシーンが無くなっていました.
正直このシーンは印象深かったので,無かった事になっているのは少し寂しかったです.
予告だけで使われたシーンなのか,はたまた劇場では青山原画として復活しているのか気になるところです.

かなり長くなってしまいましたが,存分に超マニア向けなコナン好きを出させていただきました.
たかがコナンと思われますが,こうして見ると何度も楽しめます.
ストーリーの次は映像面での細かな変化を比較するのもとても楽しいですよ.
気が向けば,今度はコナン作画の見分けと色彩なんかについても見て行きたいと思います.
というわけでこんな感じで私のアドベントカレンダーの記事を締めさせていただきます.
ご覧いただきありがとうございました!